「セクシー田中さん」で現実を見てはいけない

  • 2024.02.16 Friday
  • 07:03
先日、「セクシー田中さん」第1巻を電子書籍で買って読んだ。

派遣社員の朱里は23歳。勤務先の40代で仕事はできるが地味な事務員の田中さんが気になって仕方がない。
あのスタイルの良さはなぜなんだろうと。

やがて田中さんがベリーダンスをやっていることを知る。そして田中さんに憧れベリーダンスを始める朱里。

ある日、合コンで知り合った男、笙野が田中さんに向かって暴言を吐いたところを目撃する。
怒った朱里は田中さんに代わり笙野に復讐するべく笙野の友人、小西に笙野の弱点を聞き出す。
2巻に続く。

王道展開じゃないことは芦原先生の文章で知っている。
だから最悪の出会い方をした男、笙野とくっつく、みたいなベタ展開にはならないと思う。
どういう流れになるのか楽しみ。

しかし、
田中さん=芦原先生
朱里=原作ファン
笙野=小学館、日テレ、脚本家、プロデューサー
小西=原作改変されたことのある漫画家
に見えて仕方がない。

果たして朱里の復讐は成功するのか。原作ファンが起こした炎上はどうなってしまうのか。

句点に苦言する人たち

  • 2024.02.13 Tuesday
  • 06:35
今の若い人は句点が怖いらしい。
LINEで句点を打たないでスピーディーに会話するのに慣れてるから「。」がつくと会話を強制終了されてると感じるそうだ。

まあ実際、強制終了させたいんだけど。会話苦手だし。

そういえばインターネットを始めた90年代に
「横書き文章では句読点『。、』ではなくピリオド、カンマ『.,』にしろ」
と言われた。

無視して句読点を使い続けてたら、句読点を使うのが当たり前になってた。

調べてみるとビジネスの挨拶文では句読点を使うのは相手を
「句読点をつけないと長文が読めないお子さま」
扱いになって失礼だとか。

理系の人は今でもピリオドを使っているとか。

マルハラスメントってのは昔からあったんだな。
みんなそんなに嫌いか句点。それにしてもしぶといな句点。

「セクシー田中さん」問題。わからないことが多すぎる

  • 2024.02.03 Saturday
  • 07:01
原作者の自殺という最悪の展開になった「セクシー田中さん」ドラマ問題。正直、どうしてこうなったのかわからないことが多い。

まずわからないのが、どうして原作通りのドラマにすると約束したのか?
そして、どうして約束通りの脚本にならなかったのか?

脚本家の野木亜紀子さんが日テレに説明責任があると言ったのはこのことだと思う。
漫画と映像では表現方法が違うのだからできることとできないことがあるはず。
原作者は漫画を変えてほしくないと考えて当然だから、そこをキチンと
「これはできます。これはできません」
と説明できるのは映像制作者だろう。

次に、どうして小学館の編集はあの記事を書くことを許可したのか?

普通なら
「編集部から日テレに厳重に抗議して脚本家のInstagramの記事を取り下げます」
となるはず。
それでも芦原先生が
「編集部も日テレも信用できないから自分で書く」
と言ったのならわかる。

だけど実際は小学館の担当もブログ記事に関わってるみたいだし。
「名探偵コナン」や「め組の大吾」それに「葬送のフリーレン」など関わってる作品が多いから、小学館が矢面に立ちたくなかったのか。

それと、どうして日テレは「セクシー田中さん」のドラマのサイトから芦原先生の情報を削除したのか?
極端過ぎないか?自分たちの責任ではないと言うならあまりにも稚拙で感情的な対応。
彼らに芦原先生はどういう人に見えたのだろうか?めちゃくちゃ嫌ってたのか?

そして、どうしてネットの人たちは脚本家たちを叩くのだろう。
芦原先生はあの記事で
「自分のわがままで最終2話の脚本を書いたのではない」
ということをわかってほしかっただけで、脚本家を攻撃してほしかったわけじゃない。
その現状に苦しんだから記事を削除して自死したんだと思う。

死に追いやったのは自分たちだと気づいてないのか?

昔はひどかった

  • 2024.01.29 Monday
  • 06:35
昨日、「セクシー田中さん」の作者、芦原妃名子先生のブログの当該記事が削除されたよう。

でも旧Twitterでは「#原作ファンも納得の実写化作品教えて」で大喜利大会になってる。「原作者も納得の……」じゃないんだ。

それだけじゃなく過去に自身の作品が映像化された漫画家や小説家も当時の思い出を語ってる。

すがやみつる先生はご本人が映画のコミカライズをやったこともあって、映像化に対して「原作者の権利を強く主張できる立場にはありません」とおっしゃってた。

いろんなツイートを読んで思い出したのが楠桂先生の「八神くんの家庭の事情」のドラマ。

「あれは全くの別物」
「八神くんママは夏木マリさんでしかも魔女という設定で、もうマザコンどっか行ってたし、昭和だったので原作にない銭湯シーンで裸のお姉ちゃん出まくり」 と説明。

たしか朝日新聞のラテ欄に第1話のあらすじが載ったはず。それを読んで絶対観るのをやめようと思ったのを思い出した。

あの頃に比べたら、今のドラマはずいぶんまともになったと思う。
それでもまだ原作ファンにとっては足りないのかな。

常識の出典を明らかに

  • 2024.01.12 Friday
  • 06:33
立川志らくさんは旧ツイッターで
『「松本人志はさん付けで八代亜紀は呼び捨てはおかしいという指摘がちょこちょこ見られる」と、自身の投稿の「敬称」に関する指摘が寄せられていると紹介』した。

そう言えば、芸人さんなどがエゴサするときのテクニックで自身の名前の後に「さん」をつけて検索してるそうだ。
敬称をつけて書いてる人はだいたい褒めてるから。だからメンタルを傷つけない。

そういう流れになってるから若い人は「さん」づけしてないのに悼む文章を書いてるのがおかしく感じるのだろう。

さらに志らくさんは
『この指摘に、「間違っていません」と断言。「スターは敬称略が礼儀。石原裕次郎さんとは言わない。石原裕次郎、あるいは裕次郎。大谷翔平を取り上げる時も大谷翔平さんとは言わないでしょ」と説明』した。

気になったのがこのあと、
『「この常識が近頃通じなくなってきた」と吐露』

……そんな常識知らない。

僕は親からも学校でも、そんなこと教わらなかったぞ。いったい志らくさんはどこでその常識を学んだんだ。

僕にしてみたら石原裕次郎「さん」だし、美空ひばり「さん」だし、錦野旦「さん」だからな。
スターと呼ばれる人たちでも普通に「さん」をつける。

学生時代の友だちか偉人は基本呼び捨てだが、それ以外の人には「さん」などの敬称をつける。
これは常識ではなく単なる「マイルール」。

「自分は常識を知ってる」系のマウントは見ていてイラッとする。だったら出典を明らかにしてくれ。

ペット搭乗拒否が増えるかも

  • 2024.01.06 Saturday
  • 07:01
1月2日に起きた日本航空の航空機事故。乗客乗員全員無事に脱出。でも貨物室にいたペットは脱出できなかった。
すると出てくるのは客室へのペット同伴をするべきかの議論。

だけど僕は、むしろペット搭乗全面禁止の流れになるかもと思ってる。

もしあの事故の時にペットが客室にいたら、全員脱出は無理だったのでは。

事故さえ無ければペットの客室同伴は有意義だと思う。それが嫌な人は違う航空会社等を使えばいい。

ただ事故になった時は悲劇。

スターフライヤーは客室同伴を認めてる。だが事故が起きたら手荷物と同じく機内に置いて脱出することを乗客に義務付けてることを銘記してある。

他の海外を含めた航空会社は客室同伴を認めるところもある。そういうところはペットの脱出に関して何も書かれてない。中日スポーツの記事では事故が起きた時はケースバイケースのところが多いらしい。
と言うことはスターフライヤーのように機内に置いて脱出するように求めることもあり得るということ。

これって置いていく飼い主に、ものすごい罪悪感を植えつけないか。

メンタリストDaiGoさんは小さな子どもと同じように抱いて脱出できると思うと言ってる。
そんなうまくいくとは思えない。

火に囲まれてる客室内でケージを抱えるのはたしかに邪魔。そんなことができるなら他の乗客も手荷物持って行けるもんな。
ペットをケージから出すにしても怯えて出ようとしなかったり、ケージの扉を開けた途端飛び出して走り回って飛行機の出口から落ちる可能性の方が高い。

もちろん貨物室内に置いて死なせるのも可哀想。

だから真面目にこれらを鑑みたらペットを乗せること自体を避ける航空会社が増えるだろうと思ってる。

エスカレーターを歩く人を「肉の壁」で遮るな

  • 2023.12.28 Thursday
  • 06:39
最近、「エスカレーターを片側を空けさせない。歩かせない」流れになってる。
ここ一年くらいの話題かと思ったら6年前の日経にすでに片側を空けるのをやめよう。という動きがあると書いてあった。
そうやってルールをコロコロ変えるのはいかがなものか。

作家のパオロ・マッツァリーノさんも提唱していたから、僕も試しにエスカレーターの右側に立った。

すると駆け下りてくる男子高校生とぶつかりかけた。
それに懲りてやめようと思った。

そういえば大阪で強制的に2列に並ぶ仕組みを導入したらしい。
そんなことをするよりもエスカレーターの幅を一人分にするのが先決。
もしくは片側を塞ぐように天井から大量のリボンを吊り下げて人が立てないようにするのもいい。

駆け上る人、駆け下りる人を「肉の壁」で防ごうという発想が気に入らない。お前はミギーか!

ある日、階段を駈け上がろうとした人が塞がっていたので諦めてエスカレーターを駆け上がる光景を見たことがある。

これから「肉の壁」でエスカレーターを塞がれたら駆けて急ぐ人はどうすればいいのか。

まずは階段が駆け上がれるように一列空けるルールを作るのが先じゃないか。

二刀じゃなくない

  • 2023.12.27 Wednesday
  • 06:32
僕のiPhoneに大谷翔平選手の記事がしょっちゅう通知される。

野球に興味ないからスルーしてるんだけどいったん開くせいかニュースアプリが新しい記事をどんどん通知してくる。

興味ないんだけど、気になるのは「二刀流」という言葉。複数の異なるスキルのどちらもが高いことを指していう。
大谷選手が投打ともに優れているのでついた呼称みたい。

一般的に「二刀流」と言ったら宮本武蔵の二天一流で両手に刀を持って仕合うことをさす。
大谷選手は両手にバットとボールを持って試合に出てるわけでもないのに。ノックするんじゃないんだから。

だけど複数の才能を持ってる人には「二刀流」ってつけてるっぽい。これって昔からだっけ?

「二刀流 有名人」で検索かけたら大谷選手や宮本武蔵の他に星野源さんや本田望結さんが当たり前のように出てきた。
20年くらい前だったらこういう人たちは「マルチタレント」って蔑称で呼ばれてたけどね。
「天は二物を与えず」とか「器用貧乏」とか「スペシャリスト」に対して「ジェネラリスト」とか。

それは置いといて「二刀流」はなんか違わない?
『「二刀流」を英語で言うと?大リーグ野球観戦のための英語』によるとアメリカでは「two-way player」って訳してるそうな。

しっくりくるのは「オールラウンダー」かな。
あとは「器用大金持ち」とか。

だけど僕は「さっきゅう」派

  • 2023.12.08 Friday
  • 06:42
さらに昨日の続き。

「早急」の読み方は
「『さっきゅう』が正しい」
といしかわじゅん先生が主張してる。

それに対して僕は
「もう『さっきゅう』はその役割を終えた」
と書いた。

それを書いたときは、上手いこと書いたな。とその屁理屈に感動したくらい。
でも心のどこかで違和感がある。

僕自身、普段から「早急」を「さっきゅう」と読んでる。こうやって入力するときも「さっきゅう」と打ってる。

間違いなく「さっきゅう」派である。

どうして「さっきゅう」派なのだろう。確かにそう習ったからだけど、多分それだけじゃない。

「早急」と同じ「早」を「さ」と読む慣用音を使ってる「早苗」や「早乙女」で考えてみた。

「早苗」は間違いなく「さなえ」と読む方が美しい。「そうびょう」なんて読まれても変。
「早乙女」も「さおとめ」が美しい。
「はやおとめ」よりも奇麗な読み方だと思う。

「さっきゅう」も「そうきゅう」よりも格好いい。
声に出して読みたい日本語だ。

「そうきゅう」でもみんな「早急」と頭に思い浮かべる。
それでも「さっきゅう」と言った方が心地いい。

だから僕はまだ「さっきゅう」を使う。

「さっきゅう」オワコン仮説

  • 2023.12.07 Thursday
  • 06:51
昨日の続き。

林真理子さんが日体大の問題で会見をした。そこで
「ガバナンスが隅々まで届いているかを検証して監視する部署はそうきゅうに必要なのではないかと思う」
と言った。

それを聞いた人が
「それは『そうきゅう』じゃなくて『さっきゅう』だよ」
と指摘。

ということはほとんどの人が「そうきゅう」と聞いて「早急」の文字を浮かべたということ。
だったら別に「そうきゅう」でもよくない?

「化学(ばけがく)」や「市立(いちりつ)」などのように本来の読み方にすると「科学(かがく)」「私立(しりつ)」と混乱してしまう。
だから変形の読み方で区別できるようにしている。

もしかしたら「そうきゅう」だと混乱する熟語があるのではないか。

そう思って調べたら
【躁急】 そう‐きゅう〔サウキフ〕の解説
いら立ちいそぐこと。せっかちに事を運ぼうとすること。
が出た。

ちなみに

【早急】さっ‐きゅう〔‐キフ〕 の解説
[名・形動]非常に急ぐこと。また、そのさま。至急。そうきゅう。

どちらも急ぐことには変わりない。ただ「躁急」を冒頭の言葉に当てはめるとおかしなことになる。

実際、昭和の新聞の投稿欄で
「『早急』は『そうきゅう』とも読めるが『躁急』と間違え安いので『さっきゅう』がベター」
と書いてる資料があった。

それで今は「躁急」なんて誰か使ってる?

もう間違えるかもしれない「躁急」がオワコン化してるんだから「さっきゅう」もその役割を終えていいのではないか。

ちなみに「さっきゅう」という読みは江戸時代からあったらしい。「そうきゅう」の最も古い使い方は明治の国語辞典で見つかってるそうだ。

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