パオロ・マッツァリーノさんの反社会学講座ブログでエスカレーターの片側空け問題について語られている。
エスカレーター片側空けの歴史を踏まえた提案
続・エスカレーター片側空けの件
言ってることは間違いないし理屈は通ってる。でも、なぜか逆らってる自分がいる。
なぜだろう?
たしかにたかが1人2人の人間が歩いて数秒くらい節約できるよりも多数の人間がスムーズに移動できる方がいいに決まってる。
それを否定できる根拠はない。単なる自己満足?そうかもしれない。
とりあえず、どれだけ節約できるか計測してみた。
仕事帰りにJR東日本の某駅の上りエスカレーターで電車が来るまでの間に計った。
ホーム階から改札口階までエスカレーターに立ち止まった状態で24秒で上階へ。
続いてエスカレーター右側を普通に歩いて11秒で上階へ。
……計測結果を見て正直悩んだ。
その差13秒。たしかに13秒はたかがと呼べる時間。こんな時間で左側に並んでいる人やエスカレーターに乗るために並んでいる人の時間を犠牲にするのはどうかとも思う。
反面、2倍のスピードで上れるのなら、みんなエスカレーターを歩けば良いのにとも考えてしまう。
歩いて上るのは難しい人がたくさんいるのも知ってるのに……。
ちなみにエスカレーターの隣に併設されている29段の階段を普通に歩いて上ると15秒かかった。駆け上がる時間は計測していない。
仕事帰りにエスカレーターを上って階段を上った後で、さらにダッフルバッグを担いだまま駆け上がる根性と体力はありませんでした。この52歳は。
エスカレーターは階段よりも歩きにくいとパオロさんもエレベーター協会も言ってる。だがエスカレーターを歩くのに慣れてるからか僕はその差は感じられなかった。
今までは改札や電車から近いという理由で階段かエスカレーターで上り下りするのを決めていた。
これからはどうするかな。
「理屈」で「感情」をねじ伏せるのは本当に難しい。