それでいいのか、ピンふり

  • 2020.05.21 Thursday
  • 07:37

NHKのEテレで先日「映画 若おかみは小学生!」が放送された。

今回は観てないんだけど、映画館で1回、Amazonビデオで2回レンタル配信を観て、原作者の令丈ヒロ子さんが書いたノベライズも2回読んでる。


映画館で観たときはたしかに感動したんだけど、なにか「違和感」があって帰り道、それが気になってずっと考えてた。

のちにレンタルで観たときにやっとわかったので今回書いておきたいと思う。いろんな感想やレビューを観ても僕と同じ視点で見た人がいないのが気になったもんで。


この作品の主人公、関織子、通称おっこは交通事故で両親を亡くした小学生。花の湯温泉で春の屋という旅館の女将をしている祖母に預けられる。

紆余曲折を経て旅館の若おかみとして働くことになった。


ある日、小さな男の子を連れた木瀬という家族連れが春の屋に泊まりに来る。のちに父親の方はおっこの家族が乗っていた車にぶつかったトラックの運転手だとわかる。


両親を巻き込まれた事故による過失とはいえ直接、死ぬ原因を作った人が目の前にいることに耐えられずおっこは外に飛び出してしまう。


同じ花の湯温泉の秋好旅館に移ることにした木瀬一家だが、息子の翔太だけは猛反対をする。


それを見たおっこは木瀬一家を春の屋でもてなすことを決める。

「わたしは春の屋の若おかみですから」

と言って。


……いい話だと思う。

でもね。この木瀬さんは加害者じゃないの。事故を起こした車を避けようとハンドルを切ったら対向車線に飛び出してしまい、おっこたちが乗ってる車にぶつかってしまった。でも、おっこがその時の子どもだとわかったから、秋好旅館に移ろうとしたんだ。

「俺がつれえんだ」って言って。

大の大人が被害にあった子どもに向かってそれを言うのはどうかと思うけど、まあいい。

その木瀬さんを春の屋に泊めたら可哀想じゃん。


事実、奥さんに促されて春の屋にむかう木瀬さんはとても辛そうだったよ。


これが居眠り運転や酔っ払い運転で事故を起こしたのなら、そんな針のむしろに座った状態で、これからのおっこたちのサービスを受けるのも仕方ないと思うけど、実際はそうじゃない。


ちょっと木瀬さん、むごすぎないか?


もちろん、木瀬さんを犯罪者にしなかったのは、警察に捕まり、裁判を受け、実刑を食らって出てきたらおっこはもう小学生じゃない。という作劇上の理由と犯罪者を許す行為をおっこにさせるのは忍びないと思ったからじゃないかな。


ただし、そのために木瀬さんはこれから数日間、罪悪感をもちながら春の屋のサービスを受け続けなくちゃいけない。カワイソスギル。


それと、秋好旅館の若おかみ、ピンふりこと真月は、このおっこの決断を見て

「バカおかみは返上ね」

って言ってたけど、ちょっと待って。それでいいの?


真月は春の屋を

「人手が少ないから70を超えた女将や小学生の子どもがお客様の荷物を運ばなくちゃいけない。お客様に気を遣わせるのは花の湯温泉の恥」

「(それがわからないなんて)若おかみじゃなくてバカおかみ」

って切って捨ててた。

もちろん、おっこの言った

「春の屋には春の家のやり方がある」

を認めたからかもしれないけど、それは敗北宣言が早すぎないか?


春の屋の

「お客様に気を遣わせても満足のいくサービスを提供する」

が正しいのなら、それを認めるのは木瀬さん一家が満足して帰った後じゃないか?

そして、それが絶対無理。だと僕は思うのはさっき書いた通り。


口では「満足した」というだろうけどね。


それにしても、他の人の感想を読んでも

「感動した」

という好意的なものから

「小学生を働かせたり、キツイ決断をさせるなんてひどい」

といった怒りの大まかに分けて、二種類くらいに分類されると思う。

どちらも作品に心を動かされて喜びや怒りの感情が湧いたのだと思うし、僕みたいに何年もこの作品について考えてくらい魅了してるんだから、やっぱりこの映画は傑作だと思う。

まったく話が変わってる「さらにいくつもの片隅に」

  • 2020.01.03 Friday
  • 07:13

正月に「この世界のさらにいくつもの片隅に」を観た。

その前日の大晦日にはAmazonプライムビデオで「この世界の片隅に」を観て予習(?)したから、どこが追加されたかはわかった。観ておいてよかったなと思う。


どこが追加されたかよりも、まったく印象が変わってしまったのをわかったことが良かった。


特に主人公、北條すずさんが幼なじみの水原哲と一緒にいるときに叫んだ言葉の意味が前作と「さらにいくつもの」ではまるで変わっていた。


やっぱりリンさんの物語になったんだなって思った。

「ガルパン」を見に行けたぞ

  • 2019.08.11 Sunday
  • 07:22

昨日書いた記事を嫁さんが読んだ。

そうしたら

「いつでも行ってきていい」

と言ってくれたので立川の爆音上映に行ってくることにした。


家で夕飯を食べてから出かけてバスと電車を乗り継いで約1時間。

立川は仕事の途中にあるから、ほとんど素通りするから街中を歩くのは新鮮。


案の定、道に迷いながらも早めに出かけたので、だいぶ余裕を持って到着することができた。


いつも映画は通常上映しか行ったことがないから、爆音上映ってどんな感じかと思ったら、さすがに腹に響く。

最初、テーマ曲が流れた時はボーカルと演奏が別のスピーカーから流れてくるのに違和感があったけど、あとはあちこちから流れる爆撃音がいい。


BC自由学園との試合も、2回戦もたっぷり楽しめたから、1時間も経っていないと感じなかった。


やっぱ「ガルパン」はいいぞ。


そういえばカチューシャは一言も喋んなかったよな、やっぱり。

行きたいよな「ガルパン」

  • 2019.08.10 Saturday
  • 07:43

映画「ガールズ&パンツァー最終章 第2話」(以下「ガルパン」)が上映されてから一ヶ月以上経ってる。その間、ずっと鬱状態が続いている。


だったら、さっさと行けばいいのに、それができない。


まず金がない。「ガルパン」は1時間未満だから1,200円で観られるはずだけど、それすら出せない。交通費も食費もない。


次に時間がない。1時間未満の映画だとしても映画館まで行くのに時間がかかる。家族の世話があるからレイトショーは無理。朝イチくらいなら行けたかもしれないが、今は立川くらいしかない。もしかしたら立川も無くなっているかも。


最後に一番大事な気力がない。ハードディスクレコーダーに録画されている「からかい上手の高木さん2」をなかなか観ることができないくらい無気力状態になってる人間だから、休日に映画を観に行く気力がわかない。


やっぱり、ネット配信されるまで待つしかないかな。

さすがに古いと思った

  • 2019.07.29 Monday
  • 06:40
Amazonプライムビデオで映画『あぶない刑事』の第一作目を観た。

以前、テレビシリーズの一作目を途中まで観たんだけど、耐えられなくて止めた。
レビューを観ると評価はテレビも映画も評価は一作目の方が高い。だけど、実際に観ると辛すぎる。

演出が冗長だし、まず見せたいシーンがあって、その上で話や演出が決まっている。その柴田恭兵さんのダンスシーンいらない!

やっぱり今の演出の作品を観てしまったために、古い作品についていけない。
もちろん、今のものでも冗長なのはあるんだけど、そこは上手に処理してるからたいして気づかない。

もう、中高生の頃に観た作品を楽しむことはできないのかしら。

「君の名は。」のエピローグの長さは適切か?

  • 2016.11.08 Tuesday
  • 03:20


新海誠監督作品「君の名は。」をやっと観た。こういうど真ん中のエンターテインメント作品を観たかったかなと思っていたので、とても良かった。

「名探偵コナン」の劇場版を観た時に予告編を観て、きっと面白いだろうなと思っていたので、安心してハラハラドキドキ、時にはクスリとしながら観ることができた。

しかし、ちょっと気になることもある。物語のメインの事件が起きた8年後、主人公の瀧くんが就活をするシーンからラストシーンになるまでのエピローグ部分。あそこがとてつもなく長い!

観ている側からするとあのラストになることはわかっているのだからあそこまで引っ張る理由がよくわからない。
あそこで描かれるのは登場人物たちのその後を描きながらラストシーンに向けて観客の気持ちを盛り上げるのが目的のはず。実際、盛り上がるのだがあまりにも長いために途中でトーンダウンしてしまう。

やっぱり映像作家だから話を見せるよりも絵を魅せることを優先してしまうのだろうか。でも、出てくるのは東京のシーンばかりであまり綺麗な感じもしないし、そんなに魅せる絵でもなかった気がする。

邪推だけど、もし時間の関係で引き伸ばしたんだとしたら、あまりにももったいない。それだったら瀧と三葉が入れ替わってそこで活躍する場面をもっと入れれば良かったんじゃないだろうか。
瀧(in三葉)のことが気になりだした奥寺先輩の心情だとか、三葉(in瀧)が後輩の女の子からどうして惚れられたのかなんていくらでも含められるエピソードがあると思うんだけど。

持論だけと、クライマックスからラストまでは一気に行ったほうが良いと思う。

そうであったとしてもこの作品の良さは損なわれているわけじゃないと思ってる。名作だよな。

『オデッセイ』はおもねってる

  • 2016.03.06 Sunday
  • 00:03
評価:
Array
早川書房
---
(2014-09-30)


『オデッセイ』やっと観ることができた。ちょうど原作の『火星の人』を読み終えたばかりだったので設定もストーリーもほぼ把握できた状態での観賞。
ここから映画と原作のネタバレをします。


一言で言えば見ていて嬉しい映画だった。「誰かと戦って勝つ」とか「殺し合う」とかじゃなく一人の宇宙飛行士をなんとか助けようと全世界が一丸となって知恵を出し合い、時には命をかけながら立ち向かうなんて、とても人間を信じられる作品だったなぁ。
誰も悪人がいないなんて嬉しいじゃないか。

だから、この映画の批評として言われている『中国におもねっている』というのは正直つまらない批判だと思う。火星に取り残された主人公マーク・ワトニーへの援助物資輸送計画が失敗した時、中国国家航天局が助けを差し伸べるシーンを見て、『中国マーケットにおもねっている』なんてバカバカしいにもほどがある。元々原作にあるシーンだし、原作者のアンディ・ウィアーの持っているウェブサイトで連載していたもの。後にKindleで99セントで売り出したけど読者対象は英語圏内の人なのだから中国マーケットなんて想定もしていない。的外れにもほどがある。

そんなに中国と仲良くする未来は嫌いですか?

しかし、おもねっているといえば気になったのがクライマックス。原作では火星から打ち上げられたマークを直接助けだしたのはセバスチャン・スタン演じるDr.ベックだったが、映画ではなぜか船長のメリッサ・ルイスが助けに入った。その上、マークが乗っているMAVがヘルメス号から遠く離れてしまった時に原作では採用されなかったマークの提案した『アイアンマン作戦』を映画ではマークが勝手にやってマーク・ワトニー自身がヘルメスの方に向かって行ってしまった。

そんなに主演のマット・ディモンとメイン共演者のジェシカ・チャステインに花を持たせるクライマックスにしたかったですか?どうしてそういう事を誰も言わないかな?

もちろん僕も言わない。いいラストだったと思います。泣いちゃったもん。

魔女の宅急便なめてたな

  • 2016.01.26 Tuesday
  • 00:04

先日、金曜ロードショーで放送した『魔女の宅急便』。録画しておいたのをやっと観た。

もう、申し訳ございません<(_ _)>
私、舐めておりました。映画館で観たときに「『ラピュタ』ほどじゃない」などと偉そうに論じた自分を殴りたい。

「まあ、『ラピュタ』は大好きだからDVD買ったけど、『魔女宅』はさほどでもないから、録画して時間あったら観ようかな」、という感じだった。

特にクライマックスの飛行船にぶら下がってしまったトンボを助けるために、スランプで魔法が使えなくなった魔女のキキがデッキブラシを借りて飛び立つシーン。
デッキブラシに跨がり、中腰で空を飛ぶために待っている。しばらくしてからキキが囁くように
「飛べ」
と命じる。

デッキブラシのおじさんの
「飛んだ!」
というセリフまでBGMが一切ない。

音なしでやるなんて自信がないとできないんじゃないかな?

キキがブラシに跨がるところなんて普通ならおかしくて笑っちゃうような絵。映画の冒頭10分くらいの魔女のならわしで13歳になったキキが旅立つシーンはキキの友達の
「GO!GO!キーキ!」
という応援やBGMも手伝ってかなり楽しいシーン。だからホウキに跨がる絵もニコニコしながら見ることができる。

それが、同じような絵なのにデッキブラシだと笑えない。
それは、今からトンボを助けるためになんとか空を飛ぼうとするキキの真剣さを観ているこちら側が知っているから。

よく『対象が真剣であればあるほど笑える』なんて言うが、それはその真剣さの理由をこちら側が知らなければの話。

同じ理由で街に始めて来て、すまし顔で飛んでいたら、うっかり落っこちたシーンは笑えるが、クライマックスのパンツ丸見えで低空飛行するシーンは笑えない。もしかしたら別の理由で笑った人もいるかもしれないが。

「インターステラー」を観に行ったら

  • 2015.01.02 Friday
  • 01:32


東京の映画館は毎月1日、ファーストデーとして1100円で映画を観る事が出来る。だから今日、遅まきながら「インターステラー」を観に行った。
ネットで予約して池袋へ。お昼を食べてブラブラしていたら開演ギリギリになったのでコーラも買うことが出来なかった。

大急ぎで池袋HUMAXに飛び込んで指定席へ。予告編を観ながら
「映画は予告編が一番面白いな。必ず観たいなと思ってしまうもんな」
などと思う。

岡田斗司夫さんが嫌いな『映画の撮影、インターネットへのアップは犯罪』が終わっていよいよ映画が始まる。

・・・・・・日本語?

たしか字幕版だったはず。吹き替え版で観たかったけどどこもやってなかったので仕方なく字幕版で予約したはずなんだけど・・・・・・。

声が妻夫木聡さんに聞こえる。・・・・・・「妻夫木聡?!」。

あわてて部屋から出る。「インターステラー」はシネマ6という部屋でやってるはずだが、僕が飛び込んだのはシネマ5。「バンクーバーの朝日」だった。

シネマ6に入ったらすでに始まっていた。頭の部分が観られなかったよ。

話自体は予想通りの展開。でも、やっぱりハッピーエンドはいい。年の初めに観て良かったと思う。
JUGEMテーマ:映画館で観た映画

『STAND BY MEドラえもん』【3D】を見てきた

  • 2014.09.22 Monday
  • 01:44


ドラえもんの中から感動的なエピソードを集めた秀作。これは感動して当然。

ドラえもんがセワシくんに引きずられて現代ののび太の部屋にやってきた。その時にタイムマシンを起動するシーンを結構細かく見せてくれたことに感動した。今までの劇場版でもこういう風にタイムマシンの起動シーンを見せたことなかったんじゃないかな?イヤ、そんなに見たことないんだけど・・・・・・。
こういうところに感動してしまうよ、男の子(?)だからね。

セワシくんがのび太に自分が貧乏だという現状を教える時に空中に表示される写真を使って説明していた。そんなもんを持っていて貧乏だなんてありえないだろうとか思ったけど、それはあくまでも現代の僕らからみた未来だから格差に気づいていないだけ。当事者としてみたら空中に表示される写真とかタイムマシンなんて持っていて当たり前なのかもしれない。
ドラえもんが時間のひずみに落ちたら大変だとのび太に説明していたけど、未来の世界では貧乏だと安全設計がしっかりしていないタイムマシンくらいしか手に入れられないのだろう。でも、タイムマシンがあるのが凄いと僕らから見たら思う。

お金持ちの孫正義氏がiPhone6を持っているとして、通信費も払えない僕はiPod touch。当事者の僕からしたら思い切りの格差。でも、昔の人(4代前)から見たらネットに繋いで色んな情報を手に入れられる時点で同じように凄いと思えるかもしれない。

3D眼鏡を使って見たのだけどレンズが結構汚れていた。「なんでだろ?」と思いながらレンズを拭いた。眼鏡をかけてみたらなぜ汚れていたのかわかった。涙の跡だったのね。

そういえば、3D映画ってはじめて見たな。最初の数分間は立体的に見えると感動したけど話に引き込まれてからは立体かどうかは気にならなくなった。2Dでも良かったかしら。

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