「『ご遠慮ください』というのは禁止だと思わずに『少し控えてください』だと思っていました。ごめんなさい」
というコメントに対して
「これガチなの?義務教育の敗北だ」
と批判するツイートが流れた。
正直、間違いに気づいて謝罪している人をさらしてバカにする行為が嫌いだ。
それに「控えてください」は間違いか?
調べてみた。
遠 慮(えんりょ)
1.他人に気を配って、言動を慎み控えること。
2.事情や状況を考えて、辞退すること。断ったりやめたりすることを婉曲に言う語。
3.席をはずすこと。
4.(原義)遠い将来のことをよく考えること。
5.江戸時代の刑の一つ。軽い謹慎罪であり、武士や僧侶に対し、門を閉じて昼間の外出を禁止したが、夜間のくぐり門からの外出は黙認された。
語原は4番だけど、これを使ってる日本人は今いるのか?
知らなかったのは5番目。この緩い刑罰が今の「遠慮」の起源っぽい。
元々、相手に「禁止させる」ためよりも自分が辞退する行為を伝える言葉だった。
「出席をご遠慮させていただきます」「(贈り物等)はご遠慮ください」みたいな。
それがいつの間にか
「撮影はご遠慮ください」や「店先での集まりはご遠慮ください」とかが主流になってる。
そんなバカにするくらいなら普通に「撮影禁止」や「バカ騒ぎはやめて」でいいじゃん。