道徳や校則などの法律、医学的な理由などで若者の喫煙をやめさせようと頑張ってきた大人たちも夢にも思わなかった事態。
演劇集団キャラメルボックスの代表の成井豊さんのブログを購読している。
昨日の記事でお芝居を観に来てくれた埼玉で教師をしている弟さんとの食事での話題に興味を持った。
最近の高校では喫煙事件が絶滅したそうなのだ。なぜか?携帯電話が普及したために電話代の支払いに追われてタバコ代まで捻出できないそう。
面白いと思ったし、自分に照らしあわせても納得いく答えだと思った。
僕は高校生の頃から今まで喫煙していないのだけど、小学6年から新聞配達を始め、高校生になってからはスーパーでアルバイトをやっていたので同級生と比べて裕福な方だったと思う。それでも稼いだお金をタバコに使おうなどとは考えもしなかった。
学校に払う授業料(奨学金が出ていたので半額だけ)を除けば後はかなり自由に使えたから土曜や試験で半日になった時(ウチの学校は試験休みがなかったが、そのかわり半日で帰ることが出来た)などに映画に行ったり、漫画を買ったり、お菓子やジュース、ラーメンなどを食べたりするのに使っていた。後、アニメ関係のイベントがあればそこでも使っていたなぁ。
しかし、僕の頃の高校生たちはさすがに過半数とまではいかなかったけれど、男子で3〜4割くらいは喫煙していたと思う。もちろんこっそりと。そして、お金がなければカツアゲなどをしてお金を確保していたみたいだ。今の若者達はカツアゲしてまでタバコ代を捻出しようとしないのだろうか?
確かに、犯罪(喫煙)に犯罪(カツアゲ)を重ねるのは罪が重くなるだけで(実際同級生の何人かは退学になった)メリットなどなにもないと思う。そこまで考えてタバコ代を犠牲にして携帯代を捻出しているのならたいしたものだ。いや、今の若者は頭いいわ!?ちゃんと功利を理解している。
道徳や校則などの法律、医学的な理由などで若者の喫煙をやめさせようと頑張ってきた大人たちもまさか携帯電話がその役目を果たしてくれるとは夢にも思わなかったんじゃないかしら。