「【Amazonプライム】岡田斗司夫ゼミ#254 もののけ姫 完全解説・後編 1」-『岡田斗司夫の毎日メルマガ』感想文
- 2019.02.16 Saturday
- 06:40
今回はエボシっていい人だから。
今朝のメルマガは『ニコ生ゼミ』のセレクトから。
「「エボシ御前の正体」という話から。
ポイントは「もともとは海外に売られた悲しい女性である。ところが、そこから倭寇の親分の妻になる」というところ。つまり、彼女は美人なだけでなくて、かなりの「やり手」なところがあった。どんどんのし上がって行って、ついには頭目を殺してしまい、倭寇の金を盗んで日本に帰り、おまけに中国から最新の武器、石火矢っていう大砲を持って帰ってきちゃったという、とんでもない女性。
そして「侍の支配から抜け出し、強大な理想の国を作ろう」と考える。そのために目を付けたのが「シシ神の森」だった。
ここまで読めば、このエボシって、なんとなく「正義の人」みたいに見える。だけど、「ただのいい人」というだけでは説明できない矛盾というのが、このエボシにはいっぱいある。例えば、「タタラ場には子供が一切いない」。描いてないのには、描いてない理由がある。タタラ場という場所では、家をなくしたり親に売られた女の人達は受け入れているんですけど、子供や老人という「働けない人」を積極的に仲間に入れるほどの余裕がない。まず、それだけの食料がないし、開拓村ですから、働けない人は養えないんです。タタラ場の外れには、隔離されているようにハンセン氏病の人たちの暮らす区画というのがあるんですけども。彼らは「石火矢を作れる」という能力があるから、あそこで飼われているのであって、どちらかというと「弱者には厳しい環境」。にも関わらず、子供の姿がまったく見えないということは「外の子供を引き取らない」のと同時に、おそらくは、すごく厳しい「産児制限」、つまり「子供を産んじゃいけない」というルールを敷いているんだと思う」
エボシは無慈悲な夜の女王。
『岡田斗司夫の毎日メルマガ』
http://www.mag2.com/m/0001148694.html
今朝のメルマガは『ニコ生ゼミ』のセレクトから。
「「エボシ御前の正体」という話から。
ポイントは「もともとは海外に売られた悲しい女性である。ところが、そこから倭寇の親分の妻になる」というところ。つまり、彼女は美人なだけでなくて、かなりの「やり手」なところがあった。どんどんのし上がって行って、ついには頭目を殺してしまい、倭寇の金を盗んで日本に帰り、おまけに中国から最新の武器、石火矢っていう大砲を持って帰ってきちゃったという、とんでもない女性。
そして「侍の支配から抜け出し、強大な理想の国を作ろう」と考える。そのために目を付けたのが「シシ神の森」だった。
ここまで読めば、このエボシって、なんとなく「正義の人」みたいに見える。だけど、「ただのいい人」というだけでは説明できない矛盾というのが、このエボシにはいっぱいある。例えば、「タタラ場には子供が一切いない」。描いてないのには、描いてない理由がある。タタラ場という場所では、家をなくしたり親に売られた女の人達は受け入れているんですけど、子供や老人という「働けない人」を積極的に仲間に入れるほどの余裕がない。まず、それだけの食料がないし、開拓村ですから、働けない人は養えないんです。タタラ場の外れには、隔離されているようにハンセン氏病の人たちの暮らす区画というのがあるんですけども。彼らは「石火矢を作れる」という能力があるから、あそこで飼われているのであって、どちらかというと「弱者には厳しい環境」。にも関わらず、子供の姿がまったく見えないということは「外の子供を引き取らない」のと同時に、おそらくは、すごく厳しい「産児制限」、つまり「子供を産んじゃいけない」というルールを敷いているんだと思う」
エボシは無慈悲な夜の女王。
『岡田斗司夫の毎日メルマガ』
http://www.mag2.com/m/0001148694.html