「『もののけ姫』冒頭10分の完全攻略! 2 アシタカの受けた“呪い”の正体」-『岡田斗司夫の毎日メルマガ』感想文
- 2018.10.31 Wednesday
- 06:30
今回は勲化する駿。
「宮崎駿としては「蝦夷族の王子アシタカが巨大な蜘蛛を退治した、という話が、伝聞を続ける内に歪んでしまい、権力者たちに利用され、源頼光の土蜘蛛退治になった」という世界を描いている。こういった解釈は、宮崎駿としては一流のジョークのつもりで描いているが、残念ながら、このジョークも高級過ぎて伝わらない。
『もののけ姫』を作った頃から、宮崎駿は“高畑勲っぽく”なっていく。つまり「誰にもわからなくてもいいから、とにかくやっちゃうよ?」と。
それ以前は逆だった。『天空の城ラピュタ』の頃は、自分のやりたいことを我慢してでも、全てをわかりやすく描こうとしていた。ところが、『もののけ姫』からは「描いていいものや描いて悪いものなんてない! 子供達には全部見せなきゃいけないんだ! この世の中にあるエグいものも、全部見せるんだ! ……ただし、誰にでもわかるようには描かない!」というスタンスになった。
なので、この土蜘蛛の描き方も、ちょっとわかりにくくなってる。宮崎駿としては「土蜘蛛といえば、東北地方の蛮族のことでしょ?」とか、「平安絵巻の中に蛮族退治のメタファーとして利用されているんだから、みんなわかるでしょ?」みたいに、ウィンクするように見せている」
もう、おいらの頭じゃついていけない。
『岡田斗司夫の毎日メルマガ』
http://www.mag2.com/m/0001148694.html
「宮崎駿としては「蝦夷族の王子アシタカが巨大な蜘蛛を退治した、という話が、伝聞を続ける内に歪んでしまい、権力者たちに利用され、源頼光の土蜘蛛退治になった」という世界を描いている。こういった解釈は、宮崎駿としては一流のジョークのつもりで描いているが、残念ながら、このジョークも高級過ぎて伝わらない。
『もののけ姫』を作った頃から、宮崎駿は“高畑勲っぽく”なっていく。つまり「誰にもわからなくてもいいから、とにかくやっちゃうよ?」と。
それ以前は逆だった。『天空の城ラピュタ』の頃は、自分のやりたいことを我慢してでも、全てをわかりやすく描こうとしていた。ところが、『もののけ姫』からは「描いていいものや描いて悪いものなんてない! 子供達には全部見せなきゃいけないんだ! この世の中にあるエグいものも、全部見せるんだ! ……ただし、誰にでもわかるようには描かない!」というスタンスになった。
なので、この土蜘蛛の描き方も、ちょっとわかりにくくなってる。宮崎駿としては「土蜘蛛といえば、東北地方の蛮族のことでしょ?」とか、「平安絵巻の中に蛮族退治のメタファーとして利用されているんだから、みんなわかるでしょ?」みたいに、ウィンクするように見せている」
もう、おいらの頭じゃついていけない。
『岡田斗司夫の毎日メルマガ』
http://www.mag2.com/m/0001148694.html